平安時代の右大臣藤原実資の日記『小右記』に、一条天皇の春日大社行幸(989年)の折、春日大社で一行に餺飥(はくたく)が振る舞われたとの記録があります。餺飥は、小麦粉、米粉を山芋でつなぎ、板状に延ばした平麺です(『厨事類記』)。この史実を基に、NPO法人奈良の食文化研究会は、この度の春日大社式年造替を記念して、古代のうどんを“春日餺飥うどん」として現代風に再現いたしました。
うどんにまつわる話
2015年3月に奈良公園で行われた「目ッ茶旨グルメコンテスト 麺の部門」にて、「はくたく花林糖」が一位となりました。
<参考文献>
1.『小右記』小野宮右大臣藤原実資の日記(平安時代)
2.『厨事類記』平安時代から鎌倉時代にかけての料理書(鎌倉時代)
3.『日本めん食文化の一三〇〇年』 奥村彪生 農山漁村文化協会